風炉の格付け 台子の世界が面白い! 


初風炉の季節は5月初旬です。初風炉には、土風炉が使われます。
土風炉とは、素焼きの陶器の上に黒漆で塗り固めた風炉のことです。
土風炉が初風炉で使われるのは、風炉の中で一番格が高い真の風炉つまり眉風呂だからです。

次が行の眉なしの土風炉、唐銅風炉になり、
草の風炉になると鉄風炉・板風炉・陶磁器製の風炉・丸炉

土風炉だけ、炭手前の時に帛紗で風炉を清めます。
右手で草にたたんだ帛紗で土風炉の右側の側面を2回円を描いて清め、
左手に持ち替えて左側の側面を1回円を描いて清めます。

初風炉は水指の運び出しが基本です。
土風炉に置く釜敷は、荒目板です。荒目板は、彫り目の広い方が前に置きます。

風炉は、もともと皆具のひとつとして、台子の上に飾っていた道具で、一般的に唐銅の切掛風炉が使用されていました。
書院茶の時代には、すべての季節で風炉が用いられていました。

広間の書院に天目茶碗や唐物茶入、唐銅の切掛風炉などといった中国渡来の豪華な茶道具を台子に飾った茶の湯の式

やがて草庵茶である村田珠光、武野紹鷗、千利休の時代にさまざまな形の釜が使われるようになり、風炉にも様々な形態のものが造られるようになりました。
火窓のある土風炉が真、火窓のない土風炉が行とされています。

土風炉は素焼の陶器の上に黒漆を塗って磨き上げたもの。雲華とは2度焼きして肌色にところどころ黒い部分がみえるものもある。
蒔灰という白い化粧灰をする。敷板には荒目板使用。
眉風呂の灰形は二文字紅鉢の灰形も二文字、
道安風炉の灰形は遠山、面取風炉形も遠山になります。

唐銅製切掛風炉は釜を支える五徳が必要ないので蒔灰はしません。敷板は真塗。
唐銅鬼面釻付、風炉、琉球風炉、朝鮮風炉いずれも灰形は二文字か丸灰など。
ただし、唐銅製でも五徳を入れて釜をかける、眉風炉・道安風炉・面取風炉では、土風炉同様に蒔灰をします。

鉄風炉では敷瓦をしく。灰形は二文字、丸灰の掻上げにます。

1191年、栄西さんが持ち帰った茶の種は打雲大海という茶入れに入れられ、筑前博多に植えられ、その後喫茶養生記を書いて鎌倉幕府の実朝に献じた。
奥秘伝では大海を使ってのお点前が存在してます。

村田珠光は、日本人にあった台子を考案した。それが竹台子になります。
日本の田舎畳みにもぴったりで、日本人向きに高さも少し低い。4畳半にも無理無く使えるものである。
奥伝では行台子で使い、真の世界から草の世界へと移行する中間のお点前にあたります。
なので柄杓の扱い方も真・行・草では違います。

台子は、鎌倉時代の僧、南浦紹明が宋から皆具一式を持ち帰ったことが始まりで、祟福寺を経て大徳寺に贈られた。
天龍寺の夢窓疎石が点茶に台子を使い、足利義教の時代に書院茶の台子飾りとなり、足利義政の時代に普及しました。
その後村田珠光が点茶式法を定め、武野紹鴎や千利休によって台子点前が完成されました。

台子には真台子、竹台子、及台子、高麗台子、爪紅台子とあり、五つ台子といいます。

「台子の心得と扱いの原則」
一、台子は貴人畳の前べりから十六目向こうに据える。木目がある場合は地板の根杢(木目の根のほう)を勝手付にし、天板の根杢を客付に向けます。
一、小間では台子、棚物はいっさい使用しません。
一、台子のように総飾りにするものは逆勝手の席では使用しない。
一、台子には、風炉釜、水指、杓立、蓋置、建水を飾るこれを総飾りですが、炉では風炉、草之台子では杓立て、唐金建水蓋置などが省略されます。
一、台子の初炭では、天板の左前隅に羽箒た香合を飾ります。
一、台子の濃茶点前は、天板の中央に薄茶器を飾り、水指の前に茶入を飾ってから客を迎え付ける。炉の場合、茶入は台子の中心に飾ります。
一、台子の薄茶点前は天板に薄茶器のみ飾ります。

そのほかに真之台子では最後に真塗の中次を置く。
続いて薄茶点前を行うときには中次の下に奉書を添えて台子天板に置きます。















2021年08月03日