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収録動画 

真之炭手前 灰器の持ち方/飾り火箸の扱い方・真台子/

行之行台子 水指の蓋の開け方閉め方と蓋の置く位置/

大円之真  天目台を古帛紗で清める/お茶碗を仕覆から脱がす、仕覆の扱い方/

その他   御宸翰とは/

懐石料理  にゅうめん/ 

2021年10月01日

お菓子、お茶のいただき方、お茶の点て方

 

お教室での体験稽古では、お客様の作法を行います。ちょうど、この動画のように。

………………………………………………………………….
《お菓子の取り方》
1)亭主から『おかしをどうぞ』と声をかけられる
2)亭主にお辞儀。次客に『お先に』とお辞儀
3)お菓子にお辞儀。お菓子器を押し戴いて感謝する
4)懐からお懐紙を取り出す。一気に取り出さないように注意。詳しくは動画にて。
5)膝前正面に両手で懐紙を置く。懐紙の上辺が畳の縁から一目と平行。
6)干菓子であれば手で取る。数種類ある場合は、遠い方から。
7)主菓子の場合は黒文字(大きめの楊枝)が付く。右手で上から黒文字を取り、お菓子の真横から挿して懐紙の上に置く。
8)懐紙の1枚目で、黒文字の口をすっと清める
9)黒文字をもとの菓子器の上へ
10) 菓子器の正面を向こうにする。90°ずつ時計回りに回す。その後に上座へ両手で置く

《お菓子のいただき方》
1)両手で懐紙を胸の高さまで上げる
2)左手の親指で、懐紙の中の楊枝を押しだす。
3)右手でその楊枝を引き抜く
4)楊枝で、お菓子を一口大に切り分けながら、一口ずついただく
5)いただき終えたら、楊枝を懐紙で一回拭う
6)楊枝は懐紙の中央付近に差し込む。ケースに仕舞うのは、後できれいにしてから。
7)懐紙は水平を保ったまま、後ろから一枚ペロリと表にめくる。お菓子のカスで茶室を汚さないように配慮する。
8)その懐紙を折り畳み、懐紙の中頃に仕舞う。
9)懐紙を懐中する。右側に輪(茶道では《わさ》という)が来るように向きを変える。その《わさ》を右手の親指が来るように大きく包む。
10)右手の親指を見せながら懐中する

《お茶のいただき方》
1)お茶碗を縁内の次客との間に置く。お茶碗の持ち方は、右手だけで。右手の親指はお茶碗の3時の位置。
2)次客にご挨拶『お先に』
3)膝前正面にお茶碗を置き直して亭主にご挨拶『お点前頂戴いたします』
4)お茶碗を右手だけで取り、左掌の上
5)右手は側面を包んで、押し戴いて感謝する。
6)右手の親指を3時の位置に上から押さえて、時計回りに2回まわす。お茶碗の正面を避けるため。
7)右手、お茶碗の側面を包むように持ち直して、お茶をいただく
8)最後の一口を音を立てて吸い切る。
9)お茶碗の縁を手で清める(親指と薬指で清めると美しく見える)
10)反時計回りに2回まわしてお茶碗の正面を戻す
11)お茶碗を縁外に置く
12)お茶碗に対して軽いお辞儀をする
13)お茶碗を両手で包むように持ち上げる。肘を膝に乗せて高さを一定にする。お茶碗を傾けて拝見を進める。
14)元の位置に置いて、お辞儀。
15)お茶碗を亭主にお返しする。
…………………………………………………………………


お菓子と、お茶をいただく。

茶道を入門した折のことを、昨日のように思い出します。あまりにも手数が多いのに驚きました。
『たったこれだけの事をするのに、なんて様々な制約があるのだろう。いったい茶道とは何なのだ?』
目を丸くしながら、それでも毎回毎回ワクワクしていました。

右手だの、左手だの。
右足だの、左足だの。
自分の身体にこのように真剣に向き合ったことがありませんでした。

立ったり、座ったり。
行ったり、来たり。
畳の数枚分(2m四方くらい)の距離を移動しただけなのに冬でも汗びっしょり。
心地よい疲労感。

美しい所作とは、一つ一つ丁寧に積み上げていくものなのだなぁ。
まるで幼児から生き直しているような気分でした。

自分で自分を育てる。
それが大人になるということかも知れないと思いました。






2021年08月30日

茶巾のたたみ方

 

この回では茶巾のたたみ方を実践しています。
茶道の亭主のお稽古として一番最初にお教えするお稽古と言えるかも知れません。

お茶巾が綺麗にきちんとお茶碗の中に畳まれてありますと、気持ちもスッキリします。

《お茶巾のたたみ方》………………………………….
1)お茶巾を絞ったら、長方形に広げる
2)両手の中指を上辺から3分の1下げる
3)その中指を包むように親指と人差し指で上辺を折り畳む
4)もう一度その動きを繰り返して茶巾を帯状にする
5)右手を胸の高さまで上げる。この時、茶巾は左腿の中央あたりに縦になっている。
6)左手の親指を茶巾の中央まで上げる
7)その親指で茶巾を折るように水平にする
8)右手で茶巾を上から突くように折って2分の1にする
9)今度は3分の1だけ突く
10)左手の親指をすぅ〜と抜いて、そのお茶巾をお茶碗の中へ
……………………………………………………………………….

う〜ん。文字で表すとなかなか複雑ですね(⌒-⌒; )
こちらは是非とも動画をチェックしてみてください。

お茶巾を畳むのは、お水屋でのお仕事で、基本的には一人で行います。  
お一人で準備をする時でも、いつも綺麗にきちんと行うようにしましょうね。

綺麗な仕草で準備を整えると
心も身体も綺麗になりますから

自分自身を慈しみ育てていきましょう。


《茶道用語の説明》
※茶巾:麻の晒しで出来た長方形の布。
    この茶巾でお茶碗を清める。
※水屋:お水を使って準備するところ、キッチンような場所

 






2021年08月29日

茶室会話 小書きの発音を避ける『っ』『ゃ・ゅ・ょ』 

 

いつもご視聴をありがとうございます。
今回は小書きの発音についてのブログです。

私は会社員時代に、自身の話し方につきまして上司から叱責を受けたことがあります。

仕事で失敗をして理由を問われました。
『私こう言っちゃったんです。』

この『ちゃっ』という音にその方は敏感に反応しました。

『なんだそのちゃっってのは?ふざけてるのか?』

ふざけてはおりませんでした。何故にそこまで叱られなければならないのか、その頃は全く理由が分かりませんでした。

しかし今になると、仕事場での話し方としては相応しくなかったと思います。
幼児性が残ります。これでは仕事や相手を軽く見ていると思われても仕方がなかったかも知れません。

当時は自分の周りに、人生のモデルとなるような素敵な大人はおりませんでした。
実家暮らしで、常にテレビがついていました。
お笑い番組や恋愛ドラマなどを毎日のようにチェックし、流行に乗り遅れてはいけないという焦りのようなものもありました。

ぶっちゃけ〇〇だよねー
めっちゃ〇〇やん
〇〇って感じ?

テレビ番組では『っ』『ゃ・ゅ・ょ』を頻繁に耳にします。いつも耳にしている音でしたので疑問視することはありませんでした。

しかし人により受け止め方は様々。
この小書きの音をなるべく避け、言い方を替えることで大人の女性らしい落ち着きを身につけることができるように思います。

ちょっと ▶︎▶︎▶︎ 少し
やっぱり ▶︎▶︎▶︎ やはり

などなど…

今までの習慣をもろもろ見直して…
ステキな大人の女性になりましょう😊




2021年08月14日

茶室会話 濁音に気をつける


濁音『〝』を発する時には注意が必要です。
耳にして美しい音とは言いづらいため、使い方によってはお相手に不快感を与える可能性があるからです。

ガギグゲゴ
ザギズゼゾ…など

濁音は息を溜めてから発音するのでどうしても口から強く出やすいのです。
下記は濁音に関連する、なるべく避けて欲しい話し方になります。



【なるべく避けてほしい話し方】…………
〜ですが、
・すみませんが、〇〇をお願いします。
・恐れ入りますが、  〃 
・申し訳ありませんが、  〃

【避けてほしい理由】…………………………
・相手に突っかかる感じを与える。
・非礼を詫びながらも自分の意思を通す、強引な印象になる。

【改善策】……………………………………
・謝るなら謝り通す。文を一旦止める。その上で改めてお願いする
  すみません。〇〇をお願いします。
  恐れ入ります。 〃
  申し訳ありません。  〃

・語尾を常に弱く発音するよう訓練する。
 文の最後の音は消え入る感じでちょうど良い。

・『〜ですが、』を
 『〜けれども、』に置き換える
 清音で文が切れるため印象が柔らかくなる。

…………………………………………………………………


『ここまで気を遣うものなの⁈』
もしかしたらそう思われるかも知れません。

以前は私もそのように思っていました。
ネガティブに解釈する方がおかしいのではないかと思っていました。

ところが講師になり、多くの生徒さまと接するようになって意識が変わりました。
人はネガティブイメージに対して非常に敏感です。生きる上で大事なセンサーなのだと思います。

そのセンサーを刺激せず、
できるだけ心地よくなるような雰囲気を作る
それが次の仕事につながると知りました。

皆さまのお役に立てましたら幸いです。
いつもご視聴ありがとうございます。

工藤さやこ











2021年08月07日

風炉の格付け 台子の世界が面白い! 


初風炉の季節は5月初旬です。初風炉には、土風炉が使われます。
土風炉とは、素焼きの陶器の上に黒漆で塗り固めた風炉のことです。
土風炉が初風炉で使われるのは、風炉の中で一番格が高い真の風炉つまり眉風呂だからです。

次が行の眉なしの土風炉、唐銅風炉になり、
草の風炉になると鉄風炉・板風炉・陶磁器製の風炉・丸炉

土風炉だけ、炭手前の時に帛紗で風炉を清めます。
右手で草にたたんだ帛紗で土風炉の右側の側面を2回円を描いて清め、
左手に持ち替えて左側の側面を1回円を描いて清めます。

初風炉は水指の運び出しが基本です。
土風炉に置く釜敷は、荒目板です。荒目板は、彫り目の広い方が前に置きます。

風炉は、もともと皆具のひとつとして、台子の上に飾っていた道具で、一般的に唐銅の切掛風炉が使用されていました。
書院茶の時代には、すべての季節で風炉が用いられていました。

広間の書院に天目茶碗や唐物茶入、唐銅の切掛風炉などといった中国渡来の豪華な茶道具を台子に飾った茶の湯の式

やがて草庵茶である村田珠光、武野紹鷗、千利休の時代にさまざまな形の釜が使われるようになり、風炉にも様々な形態のものが造られるようになりました。
火窓のある土風炉が真、火窓のない土風炉が行とされています。

土風炉は素焼の陶器の上に黒漆を塗って磨き上げたもの。雲華とは2度焼きして肌色にところどころ黒い部分がみえるものもある。
蒔灰という白い化粧灰をする。敷板には荒目板使用。
眉風呂の灰形は二文字紅鉢の灰形も二文字、
道安風炉の灰形は遠山、面取風炉形も遠山になります。

唐銅製切掛風炉は釜を支える五徳が必要ないので蒔灰はしません。敷板は真塗。
唐銅鬼面釻付、風炉、琉球風炉、朝鮮風炉いずれも灰形は二文字か丸灰など。
ただし、唐銅製でも五徳を入れて釜をかける、眉風炉・道安風炉・面取風炉では、土風炉同様に蒔灰をします。

鉄風炉では敷瓦をしく。灰形は二文字、丸灰の掻上げにます。

1191年、栄西さんが持ち帰った茶の種は打雲大海という茶入れに入れられ、筑前博多に植えられ、その後喫茶養生記を書いて鎌倉幕府の実朝に献じた。
奥秘伝では大海を使ってのお点前が存在してます。

村田珠光は、日本人にあった台子を考案した。それが竹台子になります。
日本の田舎畳みにもぴったりで、日本人向きに高さも少し低い。4畳半にも無理無く使えるものである。
奥伝では行台子で使い、真の世界から草の世界へと移行する中間のお点前にあたります。
なので柄杓の扱い方も真・行・草では違います。

台子は、鎌倉時代の僧、南浦紹明が宋から皆具一式を持ち帰ったことが始まりで、祟福寺を経て大徳寺に贈られた。
天龍寺の夢窓疎石が点茶に台子を使い、足利義教の時代に書院茶の台子飾りとなり、足利義政の時代に普及しました。
その後村田珠光が点茶式法を定め、武野紹鴎や千利休によって台子点前が完成されました。

台子には真台子、竹台子、及台子、高麗台子、爪紅台子とあり、五つ台子といいます。

「台子の心得と扱いの原則」
一、台子は貴人畳の前べりから十六目向こうに据える。木目がある場合は地板の根杢(木目の根のほう)を勝手付にし、天板の根杢を客付に向けます。
一、小間では台子、棚物はいっさい使用しません。
一、台子のように総飾りにするものは逆勝手の席では使用しない。
一、台子には、風炉釜、水指、杓立、蓋置、建水を飾るこれを総飾りですが、炉では風炉、草之台子では杓立て、唐金建水蓋置などが省略されます。
一、台子の初炭では、天板の左前隅に羽箒た香合を飾ります。
一、台子の濃茶点前は、天板の中央に薄茶器を飾り、水指の前に茶入を飾ってから客を迎え付ける。炉の場合、茶入は台子の中心に飾ります。
一、台子の薄茶点前は天板に薄茶器のみ飾ります。

そのほかに真之台子では最後に真塗の中次を置く。
続いて薄茶点前を行うときには中次の下に奉書を添えて台子天板に置きます。















2021年08月03日

茶室会話 大事なポイントを話すときつい話を聞きたくなる、そんな話し方

 

興味のなさそうな相手に自分の話を聞いてもらわなければならない時。勇気が要りますね。
 そんな時にお役に立てれば…と思いまして、この動画をまとめました。
 

 お話を届けていた現場でも、そんな時がありました。子供の成長は本当に早いもので、1ヶ月ごとに反応が異なるほどです。ですので学年によっても反応がさまざま。


 低学年は、飛び跳ねて喜び
 中学年は、はにかんだ表情を見せ
 高学年は、少し距離を持った大人の顔に
 高学年は、思春期に差し掛かったあたり。
同じお子さんたちと低学年からずっと関わらせていただいて、高学年に入った時にふっと大人の顔になる。そんな瞬間に何度か立ち会いました。


 思春期は、ホルモンの関係で気分が優れない時もあるのでしょう。話を聞きたくなさそうに教室の隅で寝っ転がっている生徒さんもたまに居て、でも耳だけはこちらを向いているんです。


 こんな時、少し声を小さめにしました。
語尾も小さめ。
『えっ、なに?』
話の内容が面白ければ教室はしんとなります。


 そしてお話の展開部。
直前に少し間を置いて、ポイントとなる一文をゆっくりと話します。だけど声は静かなまま。

 
 淡々とした話し方でも、話し手がポイントを理解していれば聞き手に届きます。じわじわと後から。
ちょうど中間に、小石をスッと置く感じ。
『えっ。なに?』
見た目はただの小石に見えるけど、これがなに?
聞き手が主体的に観察を始める瞬間です。


 聞き手が大人の場合も基本的には同じ。
ただし大人の話の内容は、熟語が多く使われます。そのため下記のように注意事項が増えます。
①声の大きさは控えめ
②ややゆっくりめ
③単語と単語の間を空ける
④滑舌は良すぎないように注意

①と②については、前述しました。
ここでは③と④についてお話しします。

③単語と単語の間を空ける
このことで、聞き違いを減らすことができます。

日本語には、同音異義語が多数あり複雑。

単語の間を空けると、聞き手が判断する時間を設けることができ、全体的にスマートな印象になります。話し手聞き手ともに気分のノリを保ことができるでしょう。

④滑舌は良すぎないように注意
一般に、滑舌は良い方が聞き取りやすいと思われていますが、良すぎるとキツく聞こえます。
角を取って丸く仕上げる気持ちで言葉を発します。
このような工夫をすると『優しくて女性らしい』と好まれます。

 いかがでしょう。
『ここは話を聞いてほしい』
というシーンで、皆様のお役に立てましたら幸いでございます。最後までお読みくださいましてありがとうございました。

工藤さやこ









2021年08月01日

奥秘伝 茶筅荘に使う水指は決まっているの?

 

茶筅荘は水指などが由緒、伝来のあるものを用いたときに行う点前です。

水指の上に、茶杓、茶巾に茶筅をのせて荘り、
水と木は相性が良く 木行が3つで森 森羅万象 宇宙を表します。

茶筅荘の場合、前席(待合)の床に何も荘られていないので
席入りして初めてお客様は茶筅荘ということに気がつきます。

茶筅荘は、水指や風炉先に由緒がある場合の点前ですが、

それは

真之茶筅荘は台子を使っての飾り物
真塗の台子に 塗蓋の水指を使う
ここでは由緒は聞きません。
天板には薄茶器を置きます。
なので最高のお点前とお道具を使います。
その流れなので由緒ある水指を使います。

何故、茶筅荘にしたのかをお客様へお伝えしなくてはなりませんが、
二つの仕方があります。

一つは亭主から申し上げます。
茶道口で建水を下座に置き、襖を開けて一礼し、
亭主から
「茶室披きの折に、恩師より
 お祝いに頂戴いたしました水指を使わせて頂きましたので
 茶筅荘とさせていただきました」

柄杓を引いて総礼のあとに、正客からお尋ねします。
「茶筅荘のようでございますが・・・」
「はい、茶室披きの折に、恩師より
 お祝いに頂戴しました水指を使わせて頂きました」
「古格のある水指でございますね。水指は?」
「三島でございます」

亭主は襖は閉めずに
水指の水を空けて拭き清め、
白布に載せて正客前に持ち出しました。
一膝下がって一礼して茶道口に下がり控えています。

正客は白布からはずし、水指を縦に少し寝かせて
茶壷を転がすように拝見し、白布に載せて次客へ送ります。
戻された水指を水屋へ引き、茶道口で一礼して終わります。

塗蓋では水指のみ拝見に出しますが
共蓋では蓋を一緒に拝見に出します。

 

 

 

 

 

 

2021年07月19日

奥秘伝 行之行台子が面白い! 乱れ荘り

 

象牙の茶杓はどこで削られても唐物の扱いをします。「象牙」自体が輸入品だからです。
室町時代の茶杓は「茶杓師」によって作られるようになります。

この時代、珠光の門人とも言われる「深見珠徳」が節無しの長茶杓を創作し「珠徳形」といわれるようになりました。

茶杓中節は利休からとも言われてます。
しかし以前から中節はありました。

利休以降は茶杓の作は「茶杓師」から「茶人や僧侶」へと移り、やがて茶人や僧侶の「下削り」を行うようになります。
なので「職人」の素晴らしい茶杓でも「水屋用」であり「稽古用」のものです。

「茶杓」は「茶人や僧侶」のオーラを価値の基準とします。
「千家十職」の一人「黒田正玄」の茶杓であっても、「御家元」「御住職」の「仕上」と「銘」が付いて初めて使える「茶杓」となるのです。

茶杓には入れ物である「筒」や「箱」に記して茶杓の保存に竹筒に栓、封印と署名をして、それに箱書きが加わります。

「象牙の茶杓」は「利休形」「珠徳形」「利休形に真塗り」のみが「真」の茶杓です。
「行」にあたる茶杓は「元節」茶杓です。
「中節」の茶杓は「草の茶杓」で「伝物」を除くすべての点前に使用します。
「蒔絵」などの「塗りの茶杓」は「茶人や僧侶」の手から「職人」の手に委ねられた物で「草の草」の茶杓になります。

象牙茶杓の中でも「芋の子」茶杓は薬匙を使ったので薬箱の転用である「茶箱」のお点前として楽しむ意外には使用できません。

ところで「行」にあたる茶杓は「元節」茶杓です。
真が唐物、中節が和ものであるならその中間は元節になります。

水墨画で有名な雪舟は実はカラーで色彩豊かな絵を描きたかったが、義満の時代には金閣寺でしたが、義正の時代には慈照寺観音殿、つまり金閣寺とは違って張りぼての銀閣寺になります。
1467年~1477年まで続いた応仁の乱で莫大な戦費で疲弊してしまったため買えなくなったからです。カラーや「象牙」などの美術品も買えなくなり、その代用として竹の「元節」が誕生した。
雪舟と村田珠光、そののちに竹野紹鷗となりますが年代としてはほぼ重なります。
カラーから水墨画、「象牙」から竹の「元節」茶杓となったわけです。

奥秘伝では「行之草台子」、「行之行台子」、「行之真台子」がございますが、いずれも元節を使います。

「行之草台子は「草之台子」の影響が感じられ、「行之真台子」は「真之台子」への準備と思われます。
「行之行台子は「草之台子」や「真之台子」の中間なので「乱れ荘」になってしまったのですね。

「行之行台子は「草之台子」や「真之台子」の影響を受けていない「行之台子」の世界を感じます。

2021年05月29日